- 新NISAで人気を集めている投資信託に共通する「3つの特徴」
- 「全世界株式型」と「米国株式型」など、人気タイプごとの中身の違い
- 信託報酬(コスト)の差が長期でどれくらい効いてくるのか
- 「人気ランキング」をそのまま鵜呑みにしないための見方
「人気の投資信託」に共通する3つの特徴
新NISAのつみたて投資枠で多くの初心者に選ばれている投資信託には、商品名こそ違っても、よく似た特徴があります。なぜ選ばれているのかを言葉にしておくと、商品選びの軸ができ、ランキングの上位というだけで飛びつかずに済みます。
ここでいう「人気」とは、各証券会社が公表している買付件数や積立設定件数の多さを指すことが一般的です。あくまで多くの人が選んでいるという事実であって、将来の成績や安全性を保証するものではありません。その前提で、共通点を見ていきましょう。
| 共通する特徴 | 内容 | 初心者にとっての利点 |
|---|---|---|
| ① インデックス型 | 日経平均やS&P500などの指数に連動を目指す | 中身が分かりやすく値動きを追いやすい |
| ② 信託報酬が低い | 保有中にかかるコストが年0.1%前後と低水準 | 長期保有でコスト負けしにくい |
| ③ 幅広く分散 | 1本で数百〜数千銘柄に投資 | 1社の不調の影響を受けにくい |
この3つは、いずれも「初心者がつまずきにくい」方向に働く特徴です。中身が分かりやすく、コストが低く、分散が効いている。だからこそ多くの人に選ばれ、結果として人気上位に並んでいる、という関係になっています。逆にいえば、これらを満たさない商品が必ずしも悪いわけではなく、初心者にとっての「とっつきやすさ」で人気が決まりやすい、ということです。
人気タイプ①:全世界株式型(オール・カントリー系)
人気上位の常連が、全世界株式型と呼ばれるタイプです。「オール・カントリー」「全世界株式」といった名前が付いていることが多く、日本を含む世界中の株式に1本でまとめて投資します。中身は先進国を中心に、新興国まで幅広く含まれます。
最大の魅力は、これ1本で世界中に分散できる手軽さです。どの国が伸びるかを自分で当てる必要がなく、世界経済全体の成長をまるごと取りにいく考え方です。「迷ったらこれ」と紹介されることが多いのも、この分かりやすさが理由です。ただし株式である以上、価格変動リスクは当然あり、世界全体が下落する局面では評価額も下がります。
少額から積立を試せるネット証券【SBI証券】
SBI証券は、新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の両方に対応したネット証券です。人気の投資信託を毎月100円といった少額から積み立てる設定ができ、相場を見ながら売買せずに淡々と続けやすい仕組みが用意されています。まずは無理のない金額で長期の積立を体験してみたい初心者の比較候補のひとつです。口座の維持費はかかりません。
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人気タイプ②:米国株式型(S&P500系)
もう一つの定番が、米国株式型です。アメリカの代表的な約500社で構成される「S&P500」という指数に連動を目指すタイプが代表的で、これも人気ランキングの上位常連です。アメリカ経済の成長に集中して投資する形になります。
全世界株式型との違いを、ざっくり整理すると下の表のようになります。どちらが正解という話ではなく、「世界全体に広く分散したいか」「成長を続けてきた米国に絞りたいか」という考え方の違いです。米国型は対象を米国に絞る分、米国経済が不調なときの影響をそのまま受けやすい点には注意が必要です。
| 比較ポイント | 全世界株式型 | 米国株式型(S&P500) |
|---|---|---|
| 投資する対象 | 日本を含む世界中の株式 | アメリカの主要企業が中心 |
| 分散の広さ | 非常に広い(数千銘柄規模) | 米国の約500社に集中 |
| 考え方 | 世界経済全体の成長に乗る | 米国の成長力に賭ける |
| 為替の影響 | 受ける(複数通貨) | 受ける(主にドル) |
どちらも外国の株式が中心になるため、為替変動リスクがある点は共通です。円高が進むと、現地の株価が変わらなくても円換算の評価額が目減りすることがあります。逆に円安なら追い風になることもあり、株価とは別の要因として影響します。
コストの差は長期でどれくらい効く?
人気の投資信託が「信託報酬の低さ」で選ばれているのには理由があります。信託報酬は保有しているあいだ毎年かかり続けるコストなので、長く持つほど差が積み重なるからです。仕組みを実感するために、簡単な数値例を見てみましょう。以下はあくまで仕組みを説明するための仮の試算で、将来の利回りや成績を示すものではありません。
毎月3万円を20年間積み立て、運用益が年3%だったと仮定し、信託報酬だけが違う2つのケースを比べます(数値は概算のイメージです)。
| 信託報酬(年) | 20年間で差し引かれるコストの目安 | イメージ |
|---|---|---|
| 0.1% | 数万円程度 | 低コスト型。人気上位に多い |
| 1.0% | 数十万円規模 | 同じ運用でも手元に残りにくい |
運用の中身がほとんど同じでも、コストが年0.9%違うだけで、20年では手元に残る金額に大きな差が生まれます。中身が似た商品なら、コストの低いものを選ぶほうが理にかなっている、というのが人気商品が低コスト型に偏る理由です。信託報酬は商品の「目論見書」や証券会社の商品ページで必ず確認できます。
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「人気ランキング」を見るときの3つの注意点
人気ランキングは商品選びの参考になりますが、そのまま鵜呑みにするのは禁物です。最後に、ランキングと付き合うときに意識したい3つの注意点を整理します。
| 注意点 | なぜ大切か |
|---|---|
| 人気=自分に合うとは限らない | 投資の目的や期間は人それぞれ。多数派が最適とは限らない |
| 過去の成績は将来を保証しない | 上位=今後も上がる、ではない。価格変動リスクは常にある |
| 中身とコストを自分で確認する | 何に投資しているか・信託報酬はいくらかを必ずチェック |
大切なのは、ランキングを「候補を絞る入り口」として使い、最終的には中身(何に投資しているか)と、コスト(信託報酬)を自分の目で確認することです。そのうえで、自分が長く持ち続けられそうかという視点で選べると、相場が動いても落ち着いて続けやすくなります。
なお、本記事は特定の投資信託や金融商品を推奨するものではありません。投資には価格変動・為替変動などのリスクがあり、元本は保証されません。実際の投資は、必ず余裕資金の範囲で、ご自身の判断と責任のもとで行ってください。
- 人気の投資信託には「インデックス型・低コスト・幅広い分散」という共通点がある
- 定番は全世界株式型(世界に広く分散)と米国株式型(米国に集中)の2タイプ
- どちらも外国株中心のため、価格変動リスクに加えて為替変動リスクがある
- 信託報酬の差は長期で大きく効く。中身が似ているならコストの低い方が合理的
- ランキングは入り口として使い、中身とコストは自分で確認。投資は自己責任で