- 金(ゴールド)がどんな資産で、株や預金と何が違うのか
- 金が「安全資産」と呼ばれる3つの理由
- 中東情勢などの地政学リスクで金価格が動く仕組み
- 初心者が金に関わるときの方法と、知っておきたい注意点
金(ゴールド)とは?
「それ自体に価値がある」実物資産
金(ゴールド)は、宝飾品や電子部品にも使われる貴金属で、大昔から世界中で「お金そのもの」として扱われてきました。株式や債券が「会社や国の信用」に価値の裏づけを持つのに対し、金は金属そのものに価値がある実物資産です。発行体が倒産して価値がゼロになる、という心配がほぼない点が大きな特徴です。
ただし金は、預金のような利息も、株式のような配当も生みません。値上がりした分の売却益をねらう資産であり、持っているだけでお金が増えるわけではない、という点は最初に押さえておきましょう。
なぜ金は「安全資産」と呼ばれるのか
世界が不安なときに選ばれる3つの理由
金が「安全資産(セーフヘイブン)」と呼ばれるのは、おおよそ次の3つの理由からです。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| ① 信用リスクがない | 発行体が存在しないため、企業の倒産や国の財政悪化で価値が消える心配がない |
| ② 希少で量が増えにくい | 採掘できる量に限りがあり、紙幣のように大量発行できないため価値が薄まりにくい |
| ③ 世界共通で換金しやすい | どの国でも価値が認められ、いざというときに現金化しやすい |
こうした性質から、株価が大きく下がる局面や、インフレ(物価上昇)でお金の価値が目減りする局面では、資産の「逃げ場」として金が買われやすくなります。ただし「安全資産」とは値下がりしない資産という意味ではありません。金にも当然、価格変動リスクがあります。
「安全資産」は“絶対に損をしない資産”ではなく、“危機のときに比較的価値を保ちやすい資産”という意味だと理解しておきましょう。
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中東情勢など地政学リスクが価格に与える影響
「不安が高まると金が買われる」流れを図解
金価格は、世界の政治・経済の不安、いわゆる地政学リスクに敏感に反応します。とくに中東のように原油の産地が集まる地域で緊張が高まると、市場全体が次のような連鎖で動きやすくなります。
| 順番 | 起きやすいこと |
|---|---|
| 1 | 中東などで地政学的な緊張が高まる |
| 2 | 原油の供給が滞る不安 → 原油価格が上がりやすい |
| 3 | エネルギー高でインフレ(物価上昇)懸念が強まる |
| 4 | 株式など値動きの大きい資産は不安定になりやすい |
| 5 | 「逃げ場」として安全資産の金が買われやすい |
あくまで「こう動きやすい」という傾向であり、毎回そのとおりになるわけではありません。金利の動きやドル相場など、ほかの要因で金が下がることもあります。特定のニュースを見て「必ず上がる/下がる」と決めつけないことが大切です。
初心者が金に関わるときの方法と注意点
主な方法を比べてみる
金そのものを金庫で持つ以外にも、金に関われる方法はいくつかあります。代表的なものを比べてみましょう。
| 方法 | 特徴 | 初心者向き |
|---|---|---|
| 金地金・金貨 | 現物を保有。保管の手間と盗難リスクがある | △ |
| 純金積立 | 毎月一定額をコツコツ。少額から始めやすい | ○ |
| 金関連の投資信託・ETF | 証券口座で手軽に売買。分散の一部に組み込みやすい | ◎ |
| 金のCFD | 少額・レバレッジで取引できるが、価格変動・損失も拡大しやすい | △ |
本サイトが主軸に置くのは、あくまで長期・積立・分散の考え方です。金は値動きが大きく、利息や配当を生まない資産でもあるため、資産の中心に据えるよりも、全体の一部(例えば数%〜十数%)に分散の一環として組み入れるのが、初心者には無理のない関わり方といえます。
とくにCFDのようなレバレッジ取引は、少ない資金で大きな金額を動かせる反面、損失も同じように拡大します。仕組みを十分に理解しないうちに大きな金額で取引するのは避け、まずは少額で慣れることをおすすめします。本記事は特定の商品を勧誘するものではなく、投資の判断はご自身の責任で行ってください。
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- 金(ゴールド)は発行体のない実物資産で、利息や配当は生まないが価値がゼロになりにくい
- 信用リスクがなく希少で換金しやすいことから「安全資産」と呼ばれる(=値下がりしない、という意味ではない)
- 中東情勢などの地政学リスクが高まると、原油高・インフレ懸念を経て金が買われやすい傾向がある
- 初心者は投資信託・ETFや純金積立で、分散の一部として少額から関わるのが無理のない方法
- 金にも価格変動リスクがあり、CFDなどレバレッジ取引はとくに慎重に。投資は自己責任で