この記事でわかること
- ドルコスト平均法の仕組みと具体的なイメージ
- 一括投資と比べたときのメリット・デメリット
- 新NISAのつみたて投資枠との相性の良さ
- 実際にいくら積み立てると将来どうなるか(数値シミュレーション)
ドルコスト平均法とは?まず仕組みを理解しよう
「毎月同じ金額」を買い続けるルール
ドルコスト平均法(Dollar-Cost Averaging)とは、価格の変動に関わらず、毎回一定の金額を定期的に買い続ける方法です。「毎月1万円分の投資信託を買う」というように、金額を固定するのがポイントです。
価格が安いときは多く、高いときは少なく買うことになるため、購入単価が自然と平均化されていきます。相場を読む必要がなく、感情に左右されにくいのが大きな特徴です。
具体例で見る「口数の違い」
毎月1万円を3ヶ月間積み立てた場合の例を見てみましょう。
| 月 | 投資額 | 基準価額(1口あたり) | 購入できる口数 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 10,000円 | 1,000円 | 10口 |
| 2月 | 10,000円 | 500円(下落) | 20口 |
| 3月 | 10,000円 | 1,000円(回復) | 10口 |
| 合計 | 30,000円 | 平均買付単価:750円 | 40口 |
3ヶ月後に基準価額が1,000円に戻った時点での評価額は 40口 × 1,000円 = 40,000円。投資額30,000円に対して10,000円のプラスになります。もし毎月同じ口数(10口)を買っていた場合は、合計30口 × 1,000円 = 30,000円で利益ゼロです。安い時期にたくさん買えたことが効いているのです。
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ドルコスト平均法のメリット・デメリット
3つの大きなメリット
- 「いつ買えばいいか」を考えなくていい:タイミングを計る必要がないため、投資初心者でも始めやすい。
- 価格下落が「チャンス」に変わる:相場が下がったときに多く口数を購入できるため、平均取得単価を下げる効果があります。
- 少額から継続しやすい:月100円・1,000円など少額から始められるため、家計への負担を抑えながら習慣化できます。
知っておきたいデメリットも正直に
- 右肩上がりの相場では一括投資に劣ることも:価格がずっと上昇し続ける局面では、最初にまとめて買う「一括投資」のほうが最終的なリターンが高くなる場合があります。
- 元本割れリスクはゼロではない:長期的に価格が下がり続けると、積み立てていても損失が出ます。投資である以上、元本保証はありません。
- 短期では効果が出にくい:平均化の効果は長期間積み立てることで発揮されます。数ヶ月で辞めてしまうと本来のメリットを活かせません。
「相場の予測よりも、続けること。」ドルコスト平均法の本質は、長期・積立・分散という投資の王道スタイルを自動的に実行できる点にあります。
新NISAとの組み合わせで最大限に活かす
つみたて投資枠との相性は抜群
2024年からスタートした新NISAには「つみたて投資枠」があり、年間120万円まで積立投資の利益が非課税になります。ドルコスト平均法を使った積立は、このつみたて投資枠の考え方とそのまま合致します。毎月一定額を自動積立に設定しておけば、あとは放置でOKです。
月3万円積み立てたらどうなる?シミュレーション
| 積立期間 | 積立元本 | 想定年利3%の場合 | 想定年利5%の場合 |
|---|---|---|---|
| 10年 | 360万円 | 約419万円 | 約466万円 |
| 20年 | 720万円 | 約984万円 | 約1,233万円 |
| 30年 | 1,080万円 | 約1,748万円 | 約2,496万円 |
※上記はあくまで試算です。実際の運用成果を保証するものではなく、相場環境によって大きく異なります。投資にはリスクがあり、元本割れの可能性があります。
複利の力と積立の継続が組み合わさると、長期では大きな差が生まれやすいことがわかります。ただし、これはあくまでシミュレーションであり、実際の利回りは変動します。「必ず増える」という保証はない点を念頭に置いてください。
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まとめ
- ドルコスト平均法は「毎回同じ金額」を買い続けることで、平均取得単価を下げやすくする手法
- 価格が下がった時期に多く口数を買えるため、相場の上下に一喜一憂しにくい
- 右肩上がりの局面では一括投資に劣ることもあり、元本割れリスクもゼロではない
- 新NISAのつみたて投資枠との相性が抜群で、長期・積立・分散の王道スタイルを自動実行できる
- 投資はあくまで自己責任。まずは少額から始めて、長く続けることが大切