この記事でわかること
- NISA口座の金融機関を変更できる条件とタイミング
- 変更手続きの具体的なステップ
- 変更時に気をつけるべき注意点(保有資産の扱いなど)
- 金融機関を選ぶときのポイント
そもそもNISA口座は変更できるの?
結論から言うと、NISA口座の金融機関は変更できます。ただし、いつでも自由に変えられるわけではなく、いくつかのルールがあります。まずはその仕組みを理解しておきましょう。
変更できるタイミング
NISA口座の金融機関変更は、1年に1回、暦年(1月〜12月)単位で行うことができます。変更の申請は1月1日から12月31日の間に行い、新しい金融機関でのNISA口座は翌年の1月1日から有効になります。
ただし、当年中に現在の金融機関でNISA口座を使って投資をしていた場合は、その年の変更申請ができません。たとえば、2025年にAという証券会社のNISA口座で1円でも投資していたら、2025年中にBという証券会社への変更申請はできず、変更後の口座で投資できるのは2026年1月からになります。
変更の理由はさまざま
「手数料が安いところに移りたい」「使いやすいアプリがある証券会社にしたい」「クレカ積立でポイントを貯めたい」など、変更を考える理由は人それぞれです。どれも正当な理由で、ご自身に合った金融機関を選ぶことは、長期投資を続けるうえでとても大切なことです。
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金融機関変更の手順ステップ
実際の変更手続きは、大きく分けると「現在の金融機関での手続き」と「新しい金融機関での手続き」の2段階です。
ステップ①:現在の金融機関で「勘定廃止通知書」を取得する
まず、今のNISA口座がある金融機関に対して、金融機関変更の申請をします。手続きが完了すると、「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」が発行されます(金融機関によって名称が異なる場合があります)。
この書類は、新しい金融機関でNISA口座を開設するために必要です。オンラインで手続きできる金融機関も増えていますが、書類の郵送が必要な場合もあるため、1〜2週間程度の余裕を持って進めましょう。
ステップ②:新しい金融機関でNISA口座を開設する
勘定廃止通知書を受け取ったら、新しい金融機関にNISA口座の開設申請を行います。通常の口座開設と同様にマイナンバーの確認書類なども必要です。税務署の審査を経て口座が開設されるまで、数週間〜1か月程度かかることもあります。
| ステップ | やること | 目安期間 |
|---|---|---|
| ① | 今の金融機関で変更申請・廃止通知書を取得 | 1〜2週間 |
| ② | 新しい金融機関でNISA口座を開設 | 2〜4週間 |
| ③ | 翌年1月から新口座で投資スタート | 翌年1月〜 |
変更時の重要な注意点
金融機関の変更には、見落としがちな注意点がいくつかあります。変更を検討している方は必ず確認してください。
注意①:今の口座の保有資産はそのまま残る
金融機関を変更しても、現在のNISA口座で保有している投資信託や株式は自動的に移管されません。旧金融機関の口座に保有資産はそのまま残ります(非課税のまま保有し続けることはできます)。新しい金融機関に移したい場合は、一度売却する必要がありますが、売却すると非課税枠の再利用はできないため注意が必要です。
注意②:年内に投資をしていると変更申請できない
前述のとおり、当年中にNISA口座を使っていると、その年の変更申請は受け付けてもらえません。年末に向けて変更を考えている場合は、まずその年の投資を止めてから申請する必要があります。年明けすぐに変更を有効にしたい場合は、前年の早めの時期に手続きを進めましょう。
注意③:つみたての自動設定は引き継がれない
現在の金融機関で設定している積立の自動設定(毎月〇円積立など)は、新しい金融機関には引き継がれません。新口座で改めて設定し直す必要があります。
💡 ポイント:変更手続きには時間がかかります。「翌年の1月から新口座で使いたい」という場合、遅くとも11月中には手続きを始めることをおすすめします。
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金融機関を選び直すときのポイント
せっかく変更するなら、自分に合った金融機関を選びたいですよね。以下のポイントを参考にしてみてください。
チェックポイント一覧
- 取扱投資信託の種類:自分が積み立てたいファンドが揃っているか
- 最低投資金額:100円から始められるか
- クレカ積立の有無:積み立てでポイントが貯まるか
- アプリ・画面の使いやすさ:続けやすいUIか
- 米国株・ETFの取扱:成長投資枠で個別株も買いたい場合
- 口座管理料・手数料:無料が基本だが確認を
なお、本記事はあくまでNISA制度の仕組みを解説するものであり、特定の金融機関への投資を勧誘するものではありません。最終的な判断はご自身の状況に合わせて行ってください。また、投資には価格変動リスクがあり、元本は保証されません。
まとめ
- NISA口座の金融機関変更は1年に1回、暦年単位で可能
- 当年にNISA口座を使っていると、その年の変更申請はできない
- 手順は「廃止通知書の取得→新口座開設」の2ステップ。時間に余裕を持って
- 保有資産は旧口座に残り、自動移管はされない点に注意
- 変更先は取扱商品・クレカ積立・使いやすさなどで比較しよう