- 投資信託が「どんな商品」で、株式とどう違うのか
- 少額・分散・おまかせ運用という3つのメリット
- 手数料や元本保証がないなど、見落としがちなデメリット
- 初心者が投資信託を選ぶときのチェックポイント
投資信託とは?一言でいうと「みんなで出し合う詰め合わせ」
投資信託とは、たくさんの人から少しずつお金を集めて1つの大きな資金にまとめ、運用の専門家(運用会社)が株式や債券などに投資する金融商品です。投資家は「口(くち)」という単位でその商品を買い、出したお金の割合に応じて運用の成果を受け取ります。料理にたとえるなら、自分で食材を一つひとつ買いそろえるのではなく、プロが組んだ「詰め合わせ弁当」を1つ買うようなイメージです。
1つ買うだけで何十〜何百もの銘柄に分散できる
個別の株式を買う場合、ふつうは1社ずつ選んで購入します。一方、投資信託は1本の中にたくさんの銘柄が詰め合わされているため、1つ買うだけで自動的に幅広く分散投資ができるのが大きな特徴です。たとえば米国の代表的な指数に連動するタイプなら、1本買うだけで約500社に少しずつ投資したのと近い形になります(指数の考え方はS&P500とは?もご覧ください)。
「基準価額」で値段が決まる
投資信託の値段は「基準価額(きじゅんかがく)」と呼ばれ、ふつう1日1回計算されます。中身の株式や債券の価格が上がれば基準価額も上がり、下がれば下がります。多くは1万口あたりの金額で表示され、私たちはこの値動きに応じて資産が増減します。
投資信託の3つのメリット
投資信託が「初心者向け」といわれるのには、はっきりした理由があります。代表的なものを3つ整理します。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 少額から始められる | ネット証券なら月100円〜1,000円程度でも購入可能 |
| 分散が効く | 1本で多数の銘柄に投資でき、1社の不調の影響を抑えやすい |
| 運用をおまかせできる | 銘柄選びや組み替えを運用のプロが行う |
少額で「コツコツ積み立て」と相性がよい
投資信託は少額で買えるため、毎月決まった額を自動で買い続ける「つみたて投資」と相性が良いのも魅力です。価格が高いときは少なく、安いときは多く買うことで平均購入単価をならす効果が期待できます。この考え方はドルコスト平均法とは?でくわしく解説しています。
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見落としがちなデメリット・注意点
便利な投資信託にも、必ず知っておきたい注意点があります。とくに大切なのが「元本保証ではない」ことと「手数料がかかる」ことの2つです。
元本保証ではなく、価格は上下する
投資信託は預金とは違い、元本(最初に出したお金)が保証されていません。中身の株式などが値下がりすれば、基準価額も下がり、買ったときより資産が減ることもあります。短期的には上下を繰り返すのがふつうで、これは欠陥ではなく投資の性質です。
持っているあいだ手数料(信託報酬)がかかる
投資信託には、保有しているあいだずっと差し引かれる「信託報酬」という手数料があります。料率は商品によって異なり、長期では成果に効いてきます。仮に100万円を年5%で運用できたとして(仕組みを説明するための仮の数字で、将来の利回りを示すものではありません)、信託報酬の違いで手元に残る金額は次のように変わります。
| 経過年数 | 信託報酬0.2% | 信託報酬1.5% |
|---|---|---|
| 10年後 | 約159万円 | 約141万円 |
| 20年後 | 約254万円 | 約199万円 |
| 30年後 | 約404万円 | 約280万円 |
同じ運用成績でも、30年では100万円以上の差になり得ます。信託報酬の比べ方は投資信託の信託報酬を比較するコツを参考にしてください。
初心者が投資信託を選ぶときのチェックポイント
数千本ある投資信託の中から選ぶのは大変に思えますが、初心者がまず見るべきポイントはそう多くありません。次の3つを押さえるだけでも、極端な失敗は避けやすくなります。
| チェック項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 信託報酬 | 同じタイプなら、できるだけ低いものを選ぶ |
| 何に投資しているか | 株式・債券・地域など、中身を必ず確認する |
| 純資産総額 | 極端に小さすぎないか(運用が続けやすいか)を見る |
市場全体に低コストで分散できる「インデックス型」は、こうした条件を満たしやすく、初心者の土台として選ばれることが多い種類です(くわしくはインデックス投資とアクティブ投資の違い、新NISAで人気の投資信託の特徴を参照)。長く持つほど複利の効果も期待でき、その仕組みは複利とは?でも解説しています。
なお、本記事は特定の投資信託や金融商品を推奨するものではありません。投資信託には価格変動・為替変動などのリスクがあり、元本は保証されません。本記事のシミュレーションはすべて一定の利回りを仮定した単純計算であり、実際の相場は上下動を繰り返します。最終的な投資判断は、ご自身の状況をふまえて自己責任で行ってください。
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- 投資信託は、みんなで出し合った資金をプロが運用する「詰め合わせ」型の商品
- 少額・分散・おまかせ運用が大きなメリットで、つみたて投資と相性がよい
- 元本保証ではなく価格は上下し、信託報酬という手数料が長期で効く
- 選ぶときは「信託報酬・中身・純資産総額」をチェック
- 低コストのインデックス型は初心者の土台になりやすい。判断は自己責任で